マスターモデルⅡ口太を使ってきました!【タックルインプレッション】
先日、高知県は足摺岬にグレを釣りに行きました。
お世話になったのは伊佐の「中澤渡船」さん。 (お問い合わせ 0880-88-0751)
今回はこの秋発売になったがまかつの新製品、 【がま磯 マスターモデルⅡ 口太】を使ってきました! 使用したのは口太のMー53。
まず持ってみて思ったのが持ち重りが全然無いです。
同じがま磯のファルシオンの1ー53と比べると
マスターモデルⅡ口太は235gに対しファルシオンは198g。
カタログから計算した表が上ですが
1号-53の規格がある、インテッサ、アテンダーⅡ、ファルシオンと比べると
マスターモデルⅡだけが明らかに竿尻から重心までの距離が少ないです。
すなわち竿の重心がより手元(リールシート側)にあるので軽く感じるということです。
堅苦しくはなりましたが私の感覚もそうですが
数字上でもマスターモデルⅡが持ち重りが少ないということが分かりました。
次に仕掛けの振りこみです。
マスターモデルⅡ口太は竿の調子が”極胴調子”ということで
「胴調子ならべにょべにょで仕掛けを投げにくいんじゃない」と思われる方もおられると思います。
実際、メーカーのポジショニングマップでもアテンダーⅡよりも胴調子に位置しています。
しかし!!
穂先と#2を少し強めに、#3~元竿までは超細身かつ柔軟に設定されています。
なので低負荷時(仕掛けの振りこみ時やラインメンディング時など)には張りがあり、
高負荷(魚)が掛かれば竿がムチのようにしなって大物の強靭な突進を柔軟に受け止めることができます。
今までの胴調子竿にはなかった操作性がありつつも
魚が掛かればしっかり曲がるという竿になっています。
穂先~#2が強めに設定されているのもあり、
仕掛けを投げたあとに竿がびよよ~んとならずに
シャキッと止まるのでよりピンポイントに投入することもできます。
ここからは魚を掛けた時について説明します。
この日はグレよりも他の魚の活性が高く、サンノジやイスズミなどが多く掛かりました。
”引きの強い魚”が掛かったので竿の強さを確認するには良かったかなと思います笑。
【極胴調子】の名の通り、魚が掛かってからは強烈に胴まで曲がる感じです。
普通に魚が掛かった時は上の写真のように#3~#4から曲がる感じです。
「これなら今までの胴調子と変わらんやん」と思われるでしょうが
磯際での突っ込みの際にそのパワーが分かりました!
磯際で突っ込まれた時に今までなら糸を出していた所を出さずに竿でためると
#4~元竿で曲がり一気に魚を浮かせることができました。
竿でためて魚を浮かせているときに見えたのですが
魚が勝手に円を描くように回って浮いてきたのです。
これに関しては正確なことは分かりませんが
魚が無駄にたたくことなくスゥーと浮いてきました。
テスターの松田稔氏は、「硬い竿はアカン、たたかれる。硬いんじゃなしに強い竿。 硬い竿は走られる、粘い竿は走られんし、デカい魚を掛けても糸を出さんでええ。」 と述べています。
使ってみて分かりましたがまさにその通りの竿です!!
今回釣れた魚、40cm前後のサンノジやイスズミ、35cm前後のグレなら
糸は全然出さなくてよかったです。
強いていうなら曲げれば曲げるほど良い竿なので
しっかりためられないと竿の力を最大限まで発揮できません。
悪い?難しい?点としてはそんなところでしょうか。
今回使ってみて分かったのは「とてつもなく良い竿」ということでしょうか(語彙力w
持ち重りがなく、操作性もかなり良くてそれでいて魚を掛けるとしっかり曲がる。
ためればためるほどより胴で曲がるので磯際の突っ込みも楽にかわせる。
値段が安くはないので中々手が出しずらいとは思いますが
使えるなら是非とも使っていただきたい竿です。
芦屋店では今回使ったマスターモデルⅡの他にも
アテンダーⅡやファルシオンなどがま磯の竿を多く取り扱っております。
持ってみるだけでも構いませんので是非、芦屋店にご来店ください。
悩まれてる方は持ってみると考えが変わると思いますよ!!
スタッフ 山本剛